ドラ4西原にプロの壁…2回3失点
「練習試合、広島1‐10ロッテ」(23日、コザしんきん)
広島のドラフト4位・西原(ニチダイ)が、ロッテとの練習試合で実戦デビューも、2回3失点と苦しんだ。サイド右腕は「腕を振る持ち味を出せなかった。久しぶりにすごく緊張した」と、肩を落とした。
先発の福井が3本塁打を浴び、1‐5で迎えた四回に登板。悪い流れに「嫌な先入観があって全然ダメ」とのみ込まれた。先頭の里崎に四球、鈴木の右前打で無死一、二塁。ここから清田の左線適時二塁打、荻野貴の中犠飛、大松の右前適時打が続き3失点。打者8人に4安打された15日のシート打撃に続き、プロの壁にはね返された。
ただし「開き直った」という四回1死一塁では、大嶺翔を内角直球で遊ゴロ併殺。ナチュラルにシュートする、自身の生命線に掲げる球は通じた。五回は2三振を奪って三者凡退。売り出し中のロッテのドラフト5位・井上(日本生命)もスライダーで空振り三振。社会人時代の都市対抗予選で本塁打を浴びたが、意地は見せた。
試合後は「全体的に右打者が嫌がっているのは分かった。イメージ通り投げられれば大丈夫。次は最初から内角を攻めたい。強気にいく」と、次戦へ気持ちを切り替えた。中継ぎの期待がかかる遅咲きの25歳。開幕1軍に向け、まだ巻き返しの余地はあるはずだ。
