ドラ1大瀬良 初フリー登板で“圧投”

 フリー打撃に登板し、力投する大瀬良(撮影・出月俊成)
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 「広島春季キャンプ」(11日、日南)

 ドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が11日、フリー打撃に初登板し、大物の片りんを披露した。鈴木将、庄司に対して49球を投げ、安打性の打球は4本。力のある直球に加え、キレのあるカーブで打者を圧倒した。首脳陣の評価はうなぎ上り。他球団のスコアラー陣も黄金ルーキーの投球に警戒を強めた。

 ついに背番号14がマウンドに上がった。打者に対して投げるのは、昨年の侍ジャパンの一員として登板した11月の台湾戦以来。だが、そんなブランクを感じさせない投球を、大瀬良は見せてくれた。

 初めてプロの打者に対するフリー打撃での登板。「6、7割の力で投げた」。確かに力強く腕を振ってはいないが、それでも打者をグイグイと押し込んだ。「反対方向に詰まらせ、差し込んだ感じもあった。低めに決まったときはファウルも取れていた」。淡々と投げる中で、手応えも感じていた。

 カーブも12球投げた。「大学時代にはあまり投げなかった」という球種だが、鈴木将から空振りを奪う場面もあった。「打者のカーブに対する反応を見たかった。カーブはよかったですね」と収穫を得た様子だった。

 同級生でもある庄司は驚きを隠せなかった。「球が強い。きれいな真っすぐの回転ではなく、らせん形のような球。押される感じがした。カーブも腕の振りが真っすぐと変わらない」と絶賛した。

 周囲の評価も高い。フリー打撃で球を受けた石原は「重い感じがした」と話し、阪神の御子柴スコアラーも「真っすぐはよかったし、カーブはブルペンで見たときよりもキレがあった」と語った。

 順調な仕上がりに加え、チームにもなじみつつある。10日の休日に前田、野村らと食事や温泉を共にした大瀬良は「(前田からは)今まで『前田さん』と呼んでいたけど『マエケン』と呼んでと言われた」と笑顔で明かした。

 第4クールからは実戦練習に臨む。15日はシート打撃に、18日は紅白戦に投げる予定。野村監督は「楽しみだね」と声を弾ませた。徐々にベールを脱ぎ始めた黄金ルーキー。これからどんな姿を見せるのか、期待は高まるばかりだ。

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