大瀬良G倒せ!安仁屋OB会長から指令
広島ドラフト1位の大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が16日、広島市のマツダスタジアムで行われた新人合同自主トレに参加し、視察に訪れた球団OB会長の安仁屋宗八氏(69)=デイリースポーツ評論家=から“G倒指令”を受けた。安仁屋会長の言葉を聞いた大瀬良は、打倒・巨人を誓った。
新人練習を初視察した安仁屋会長は、大瀬良のキャッチボールを見て「上体が柔らかくて無理のない投げ方やね」と目を細めた。その力を感じ取ったからこそ「巨人は昔から初物に弱い。楽しみだし、勝たないといけないわな」と、打倒・巨人の思いを託した。
チームは巨人に09年から5年連続で負け越している。昨季は8勝14敗2分けで、CSファイナルSでも3連敗を喫した。23年ぶりの優勝のためには、打倒・巨人は欠かせない。
安仁屋会長は「大瀬良が投げた侍ジャパンの試合を見たが、内角のコントロールが良かった。バレンティン(ヤクルト)も阿部(巨人)も厳しい内角は打っとらん。死球を怖がったらいかん」と続けた。初の沖縄出身プロとして、右腕から通算119勝。巨人戦34勝は歴代8位。「巨人戦で飯を食わせてもらった」と回想し、“巨人キラー”の価値の高さを説いた。
松田元オーナーも初めて新人練習を視察。「期待しとるよ。今年は巨人をコテンコテンにせんといかん。だんご状態から最後抜け出すのが理想じゃ」と、優勝の青写真を描いた。
大瀬良は初対面だった安仁屋会長からの期待に「巨人は第三者として見ると打線が良くて、チームとしてもすごい。でもそこに勝たないと優勝も日本一もない。しっかり貢献したい。コースに投げる自信はないわけではない。自分の投球ができればいい」と応じた。
この日は本拠地での初練習。約2時間、汗を流した。「やっぱりすごくキレイな球場。いい練習ができた。広島での遠投は初めてでしたけど、いい感じでやれています」と、充実の表情を浮かべた。開幕ローテ入り、そして巨人戦へ。期待の右腕は順調に前進している。
