広島・丸佳浩外野手（２４）が２５日、来季は１年を通して打席での登場曲を同じものにすることを誓った。今季は調子の変わり目に気分を一新するために２度、変更した。１４年は好不調の波を小さくすことがテーマの１つ。安定した成績を残すことで、登場曲は一切、変更しない考えだ。

　来季の打席での登場曲を、武田鉄矢プロデュースのアイドル「赤マルダッシュ☆」の楽曲と決めている丸。同曲を１年間、使い続ける覚悟だ。

　今季の開幕時は２年連続でクラシックを選曲した。だが、打撃状態が下降線をたどり始めると、気分を一新するために変更。６月には中森明菜の「ＤＥＳＩＲＥ」、終盤にはＢ’ｚの「イチブトゼンブ」を選曲した。

　１１月２３日のファン感謝デーで、ダンスと曲を披露した「赤マル‐」から直談判されて決めた登場曲。だからこそ「１年間それだけ（同じ曲）でいければ」。好不調の波を小さくし、安定した成績を残すことで変更を避けたい構えだ。

　そのための準備は着々と進めている。現在は広島市内のジムでウエートトレを中心に体づくり。体重を今季と同じ９１キロにキープしながら筋力強化を行っている。さらに「それだけだと動きだしが鈍くなる」。年明けからはダッシュ系のメニューをこなし、瞬発力を高める予定だ。

　この日はマツダスタジアムで約２時間、黙々と振り込んだ。

　背番号が「６３」から「９」に変わる来年は、打率３割と出塁率４割という高い目標を設定する。選曲でも、バットでもファンを引きつけ、２３年ぶりの優勝に貢献してみせる。