中崎、血行障害からの復帰誓った
広島・中崎翔太投手(21)が12日、7月に発覚した右手の血行障害からの復活を誓った。現在はブルペンでの投球練習ができるまで回復。秋季キャンプは不参加となったが、地道に走り込み、来季へ備える。
チームメートが日南で汗を流す中、中崎は右手の血行障害で思うような練習が積めない。それでも「できることをやる」。廿日市市の大野練習場で、前だけを向き、練習に打ち込んでいる。
7月、右手に違和感を覚えた。9月に入りそれが痛みに変化。10月に広島市内の病院で検査を受けた。
血行障害は血液の流れに障害が生じる状態だ。過去には広島OBの大野豊氏が発症した。中崎自身も「(右手が)冷たくなって血が通っていない感じがした」と振り返った。
手術は回避し、現在は投薬治療により順調に回復。既にブルペンでの投球練習も再開している。松原3軍チーフトレーナーは「よくなっている」と目を細めた。
下半身の強化を積極的に行っている。日南学園時代に担当だった田村スカウトからは「走り込んでおけ」と助言された。「11、12月にしっかりと走り込みたい」。徹底的に鍛え安定した土台をつくる構えだ。
今季は17試合に登板し2勝7敗に終わった。だが8日の契約更改交渉で101万円増の901万円の提示を受けた。「上がると思っていなかった」。球団の期待を改めて感じた。
来季こそ先発ローテ定着を‐。故障を乗り越え、その座をつかんでみせる。
