栗原が移籍も…出場機会求めFA視野

 海外FA権を持つ広島・栗原健太内野手(31)が29日、移籍も辞さない姿勢を示した。マツダスタジアムで球団と残留交渉を行い、態度を保留。今季は不振でわずか24試合の出場に終わり、来季もレギュラーの確約されない立場。出場機会を求める元4番は野球人生の岐路に立たされた。

 残っても移っても、いばらの道だ。約20分、球団との話し合いを終えた栗原は態度を保留。FA権を行使しての移籍を視野に入れていることを明かした。

 「考えています、という話をした。外国人とポジションがかぶってしまう。自分が打てば競争という形になるけど外国人を使うでしょう。この2年間、ほとんどファームで過ごしたわけですから」

 昨季5月に古傷の右肘を手術。長いリハビリを終え、復活を期した今季は開幕から不振を極め、打率・203、0本塁打。5月6日に抹消され、そのまま2軍で暮らした。

 来季、一塁は残留確実なキラが不動。鈴木球団本部長から慰留されたが「外国人がケガするかもしれない。(その中で)戦力として考えている」と厳しい現実も伝えられた。

 「上の試合に出て、というのが一番ある」と、何より求めるのは出場機会。ただ移籍先でもポジション争いは避けられない。さらに1億4千万円の高額年俸ゆえ、獲得球団があるかもネックだ。

 「残っても出ても勝負をかけないといけない立場。どっちでも楽じゃない」と悩める胸の内を明かした。

 08~11年まで不動の4番。11年に国内FA権利を獲得した時は、複数球団が調査をする中、カープ愛が勝ち、残留した。今は2年前とは状況が違う。かねて夢のメジャーも「行きたいけど現実的に考えたらね…」と海外は視野にない。「結論は早く出ないと思う」。通算153本塁打の鯉の大砲は熟考し、野球人生を左右する決断を下す。

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