菊地原が引退…鉄腕も現役に別れ

 広島の菊地原毅投手(38)が28日、今季限りでの現役引退を表明した。92年度ドラフト2位で広島に入団し、04年オフにオリックスにトレードされたが、10年オフにトレードで広島に復帰。主に中継ぎとして活躍し、01年には78試合に登板して、当時のプロ野球シーズン最多登板タイ記録を達成した。

 疲れ知らずのタフな体力で貴重な中継ぎ左腕として活躍してきたが、晩年は故障との戦いだった。広島に復帰した直後の11年9月には左アキレス腱を断裂した。その年のオフには育成選手として契約し、治療に専念。苦しいリハビリを乗り越え、12年5月に支配下選手登録され、14試合に登板した。

 引退を決意したきっかけは、初のCS出場だった。「自分の力が落ちたし、チームがCSに出られたというのもあった。立場的に勝ちに貢献できていなかった」。現役に未練はあったが「現実はうまくいかない」と踏ん切りを付けた。

 引退後については未定だが、鈴木球団本部長は「将来的にコーチで」と話した。菊地原も「選手で貢献できなかったので何かしらの形で力になりたい」と語った。

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