新井コーチの若ゴイ打撃改革が大成功

 「中日0‐2広島」(25日、ナゴド)

 今季から就任した広島・新井打撃コーチが、鯉打線の立て直しに成功した。

 資質を開花させた若鯉の象徴的な存在が丸、菊池、松山だ。丸には自身が現役時代に通算2083安打をマークした“レベルスイング”を指導。菊池は足の上げ方、松山にはヘッドの使い方など教えた。3選手は中心となり今季の打線を引っ張った。

 選手にはそれぞれ個性がある。しかし、その個性を生かそうとするあまり基本から逸脱し、無駄な労力を使ってしまうことがある。同コーチは「(大事なのは)シンプルということ」と哲学を語る。外角の球は反対方向へ、内角の球は引っ張る‐。ティー打撃で反復させ体にしみこませた。

 無駄が嫌いだ。昨年の日南秋季キャンプでは、夜間の打撃練習場所を変更した。2カ所で行うが、1カ所は風が吹き抜ける屋内だった。「4~5人が打っていた。寒い時間に汗をかき、待ち時間で風邪をひいたら意味がない」。1カ所を宿舎にし、素振りをさせた。小さなことから改革した。

 チームを変えた新井打撃コーチ。その手腕は大きな意味を持つ。

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