久本、古巣相手に移籍後&先発プロ初星
「広島3-2中日」(26日、マツダ)
久本が広島移籍後初勝利、そして先発プロ初勝利を挙げた。古巣を相手に5回4安打7四球ながら1失点。粘りの投球で、5試合目の登板にしてようやく白星をつかみ取った。
苦難の連続を乗り切った。五回まで毎回走者を背負う苦しい投球だった。二回2死満塁は荒木を二ゴロ。四回2死一、三塁では、遊撃・梵の攻守により荒木を打ち取り、無失点で切り抜けた。
五回は2死後、2四球と右前打で満塁。森野に押し出しの四球を与えたが、最後は代打の柳田を外角144キロの直球で右飛に打ち取った。
「直球は良かったが自分の生命線であるスライダー、カットボールの精度が悪かった。全然、自分の投球ができなかった。すいません」。昨季までは中継ぎ。137球を投げ、プロ12年目にして初めて手に入れた先発勝利にも笑顔はなかった。
広瀬の活躍が励みになった。15打席連続出塁のプロ野球新記録を樹立した背番号26は、チームで唯一の同級生だ。「イニングの合間、合間に励ましてくれた。きょうの試合だけじゃないけど、とても心強かった」。何度もピンチに立たされたが、広瀬の言葉に奮い立った。
「みんなに助けられた白星。次はもっと長いイニングを投げたいし、みんなを助けたい」と力を込めた背番号65。次回登板は満面の笑みで勝利をもぎ取る。
