日本ハム・新庄監督 セットアッパーにマーフィー指名「育てようと思う」金村先発に配置転換で代役 マーフィーは「良い結果残したい」

 9回、田中正がゴンザレスを三振に仕留め、歓喜のガッツポーズをする新庄監督(中央)=撮影・中島達哉
 8回、登板したマーフィー(撮影・中島達哉)
 お立ち台で子どもインタビュアーの質問に答えるマーフィー(中央)=撮影・中島達哉
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 「日本ハム1-0オリックス」(29日、エスコンフィールド)

 日本ハムは八回、郡司の均衡を破る決勝適時打で快勝。リーグ最多の5度目の完封勝利でこのカード勝ち越した。2番手のマーフィーが来日初勝利。貯金は新庄政権最多の4に戻し、昨季は17勝31敗と大きく負け越した1点差試合は、これで6勝1敗。3、4月は13勝9敗1分。1試合残して新庄政権月間最高勝率も確定した。

 新庄監督は試合後「しびれたー、しびれたね、しびれた」と接戦を制して、興奮気味に話した。郡司に対して「勝負強い」と絶賛。そして「マーフィー初勝利。うれしいですね。マーフィーをこれから八回で育てようかなと思っていて。金村君が先発にいったんで」と構想を明かした。

 これまで勝ちパターンの八回に登板していた金村は、6連戦が続く5月後半から先発に回る。1軍に帯同したまま1試合、リリーフで長めのイニングで登板して先発に臨む予定で、この2試合はベンチ入りしなかった。

 代役として新庄監督が指名したのがマーフィー。150キロ中盤の直球に鋭く曲がり落ちるパワーカーブが武器。この日は0-0の緊迫した場面で2番手として登板し、三者凡退に抑えた。

 八回を任されることに「嬉しく思いますし、信頼していただいて良い結果を残したい」と笑顔。仙台での楽天戦の練習中に新庄監督とマーフィーが話すシーンがあったが「新庄さんが言ってくださったのは『信じてる』ということ。あまりいい投球内容ではなかった時でも自分に機会を与えてくださって、結果的に『前の悪い登板を忘れて気持ちを切り替えていこう』というようなポジティブな会話をしてくださいました」と明かす。

 新庄監督は「これから安定感を植えさせるというか、もう少々の場面、心臓がバクバクする場面でいかせながらじゃないと、成長できないかなと思うから」と言う。実戦で起用しながらセットアッパーとして育て上げる思いだ。

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