巨人・坂本 山本浩二氏に並んだ2339安打 2位浮上決めた11戦ぶりタイムリー

 「巨人2-0中日」(23日、ひたちなか市民球場)

 一丸勝利でトンネルを抜けた試合後、巨人・阿部監督はかみしめるように言った。「久しぶりに、みんなと握手をしましたね」。甲子園→マツダで3敗、3分けと苦しんだ先週の鬼門6連戦。敵地の引き分けは勝ちに等しいと前を向いても、やはり“勝利の儀式”は格別だ。導いたのは坂本だった。

 初回、1死からオコエが左翼線二塁打で出塁。慣れない地方球場のグラウンドで、慎重に捕球する左翼・細川の動きを見て、好判断で一気に得点圏に進んだ。指揮官は「素晴らしい走塁でメークチャンスしてくれた。あれが大きかった」と絶賛。3試合連続で3番に座るベテランにつないだ。

 1-1から3球目。高めに浮いたスライダーを左前に運んだ。試合中には「(山崎)伊織を援護できるように次の打席も頑張ります」とコメント。先週16日の阪神戦で1点リードの七回、挟殺プレーの乱れから同点とされた。起点となった坂本は「ジャッジミス。伊織に申し訳ない」と猛省。バットで借りを返した。

 「誰が打っても勢いに乗れると思う。もうちょっと打てるように頑張ります」。試合後、坂本は厳しい表情のまま、帰りのバスに乗り込んだ。3試合連続安打で通算2339安打に到達。歴代14位の山本浩二氏に肩を並べたが「まだ通過点なので、積み上げられるように頑張ります」と前だけを見た。

 9連戦初戦で連敗を3で止め、チームは単独2位に浮上。ただ、これも通過点に過ぎない。

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