「巨人春季キャンプ」（１９日、那覇）

　巨人・岩隈久志投手（３７）が４日ぶりのブルペン入り。投球後には“岩隈道場”を開設した。

　マウンド上で熱心に腕を振る後輩たちを見て一肌脱いだ。これまで「若手の選手の練習を見る時間がなかった」というベテランは「いろいろ話をする中で、アドバイスができた」という。鍬原や大江、田口ら若手の投球を後ろから見守り、時に身ぶり手ぶりの熱心な指導を行った。

　日米通算１７０勝右腕の“金言”に若手投手陣も真剣に耳を傾けた。３年目の大江は自身も武器とするスライダー講座を受講。力よりもバランスを重視し「違った感覚、良い手応えというのはつかめた」と早速効果を実感。鍬原はカットボールの握りを伝授され「すごいうれしい。その期待に応えたい」と習得を目指す構えだ。

　自身も状態を上げてきた。調整不良で出遅れたが、この日は捕手を立たせて３５球。「このクールのどこかで（捕手を）座らせることができれば」。キャンプ序盤は目立たなかったが、チーム内の存在感は増すばかりだ。