巨人・斎藤雅樹投手総合コーチ（５２）が１５日、投手陣に対する高い数値目標を掲げた。都内のホテルで行われたスタッフ会議後「規定投球回数到達者５人」「先発で７０勝」「リリーフで１５勝」「３失点以内を９０試合以上」の４つを設定。「それができれば貯金４０」と青写真を描いた。

　昨季は菅野、マイコラス、田口で４４勝したが、先発陣全体では５９勝。マイコラスが抜ける今季、目標達成のためには“３本柱”級の先発が３枚必要になる。同コーチは、ＦＡ移籍１年目を暴力トラブルで棒に振った山口俊に「今年は頑張るでしょう」と期待。さらに畠、吉川光、ＦＡ加入の野上と次々と名前を挙げ「５人いてくれれば、６人目は状態のいい選手を使えばいい」と構想を明かした。

　キャンプでは「育成から１軍に１人入る」と同コーチ。昨年１２月の台湾ウインターリーグで好成績を残した８年目右腕の成瀬の抜てきが濃厚だ。昨季のチーム防御率はリーグ２位の３・３１。若手、ベテラン問わず競争を激化させ、さらに強固な投手陣を作り上げる。