楽天則本7戦連続2桁K!歴史塗り替えた伝説の野茂超え「うれしい」

 「交流戦、楽天3-2巨人」(1日、Koboパーク宮城)

 楽天・則本昂大投手(26)が1日の巨人(3)戦で12三振を奪い、野茂英雄(近鉄)とともに並んでいたプロ野球記録を塗り替える7試合連続2桁奪三振のプロ野球新記録を打ち立てた。8回2失点の力投で両リーグトップの7勝目。エースの進撃は止まらない。

 歴史の扉をこじ開けた。八回。則本はフルカウントから3度首を振り、坂本勇をフォークで空振り三振。伝説のトルネード超えを果たす7試合連続2桁奪三振を達成し、プロ野球新記録を樹立した。

 「うれしいです。ファンの方の大声援の力で三振が取れました」

 ギアが入った。球数は110球を超えていたが、直球は150キロ超を連発。宝刀フォークもさえた。2桁に乗せただけでは飽き足らず、続くマギー、阿部とクリーンアップ斬りで5者連続を含む12奪三振。2万5040人の歴史の証人は、雨の中でスタンディングオベーション。タフな則本の真骨頂を見せた。

 奪三振-。「思いっ切り放って、思いっ切りスイングして。そんな勝負がしたい。それを見たくて球場に来ているファンの人も多いと思う」。小学生の頃、テレビで見た西武・松坂大輔と近鉄・中村紀洋の力と力の対決に胸を躍らせた。それが己のスタイルの原点となっている。

 1年目の終盤にフォークを覚え、翌年から3年連続で最多奪三振のタイトルを獲得。剛速球と多彩かつ精度の高い変化球のバリエーションに加え、今季はスプリットを習得して幅はさらに広がった。

 白球を変幻自在に操り、打者に的を絞らせないのが強み。球史に名を刻んだドクターKは、偉業達成とともにチームに今季初の5連勝をもたらした。本拠地で示したエースの姿。お立ち台で最高の笑顔がはじけた。

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