ハム大谷WBC完全アウト…小久保監督苦渋の決断、追加招集最有力は鷹武田

 3月開催の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の小久保裕紀監督(45)が3日、宮崎・南郷町の西武キャンプを視察。右足首の故障で投手としてWBC出場辞退を表明していた日本ハム・大谷翔平投手(22)に関し、28人の出場メンバーから外すことを発表した。代わって先発投手を追加招集することを明言。代替選手は、ソフトバンク・武田翔太投手(23)が有力となった。

 小久保監督が苦渋の決断を下した。「日本ハム球団からの情報を見させてもらい、その上で彼本人とも話をさせてもらって、28名の登録からは外すということを大谷本人に伝えました」。この瞬間、“二刀流”での活躍も期待された大谷のWBC不出場が決まった。

 大谷は痛めていた右足首の状態から、日本時間1日に投手としてのWBC出場を辞退する意向を表明。ただ、辞退の方針をNPBへ報告したとする日本ハム球団と、NPB側の認識の違いや伝達ミスもあり、再度、大谷の詳細な状態を含めた情報交換を行っていた。

 野手・大谷としての出場も、わずかながらに可能性が残されていたが、この日までに日本ハム側から提示された情報を元に小久保監督が「招集断念」という最終決断を下した。

 小久保監督は「100(%)で動けない選手を預かったリスクを考えた時に、とても無理をさせられる状況ではないかなということ」と説明する。

 状態が上がらない現状、さらに今後の野球人生までを考慮。小久保監督が本人とも電話で話し「2人の納得、同意があってということですね」と熟慮の末の決断だった。WBC出場へ意欲を見せていた大谷も、指揮官に「最終的に力になれずに申し訳ない」と無念の思いを伝えたという。

 侍の柱となるべき男の不出場決定。大きな打撃であることは間違いない。それでも指揮官は「前に進むしかない。逆に翔平がいなくなった分、チームの結束が高まるのを期待しながらですね」と強い意志を示した。

 大谷に代わる先発投手としては、ソフトバンク・武田が有力だ。「目指すところは全く変わりない。そういう気持ちで試合に臨みたい」。新たな28人の「結束」で、再び世界一奪還への道を歩む。

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