不来方に選手減少チームへのエール センバツ選考経過

 第89回選抜高校野球大会(3月10日抽選、19日開幕・甲子園)の選考委員会が27日、大阪市内で行われ、出場32校が決定。21世紀枠の3校は、高知県西部に位置し交通手段のハンディがある中村(高知)、選手10人で岩手大会準優勝の不来方(こずかた)、狭いグラウンドで工夫しながら練習する多治見(岐阜)が選ばれた。

 選考委員会は特に、不来方について「部員数減少に直面しながらも活動を頑張っている全国の高校へのエールを込めた」と説明した。

 これまでの21世紀枠で、選手10人で選ばれた例は初。選手が10人だと、大会2日前までにケガ人などで出場できる部員が8人以下になった場合、補欠校に差し替えられる。試合中もケガ人が2人出れば没収試合。しかし21世紀枠特別選考委員長を務めた日本高野連・八田英二会長は「リスクを覚悟の上」と力説し「少人数で活動を続ける学校に、頑張れば甲子園に出られるというメッセージを込めた」と話した。

 関東・東京では最後の6校目に日大三が選ばれた。日大三は関東大会8強の慶応(神奈川)との比較の結果、井上、桜井、金成の長打力と好投手・桜井の実力が評価された。

 神宮大会枠を加え7校の近畿は、近畿大会4強の4校に加え8強の報徳学園、智弁学園、高田商が選ばれた。大阪大会を制し近畿大会も8強の上宮太子(大阪)は、同一府県の選出は2校までという大会内規により、補欠2位校となった。

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