巨人菅野、来季は「頂」上原抜いた!入団5年目でG史上最高額

 巨人・菅野智之投手(27)が28日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億増の2億3000万円でサインした。入団5年目の年俸としては、米大リーグ・レッドソックスからFAとなった上原浩治投手(41)の2億1000万円を抜いて球団史上最高額。来季のテーマを「頂」に設定し、決意をみなぎらせた。

 その視線は既に来季を見据えていた。2億円突破の余韻に浸ることなく、笑顔も控えめ。菅野は「2年連続で優勝できず、責任を感じている。若手の手本にもなって、中心選手になっていかないといけない」と、絶対エースとしての自覚を改めて口にした。

 今季は孤軍奮闘していた前半戦の疲労が蓄積し、勝負どころの終盤に息切れ。打線の援護に恵まれない不運も重なり、4年連続の2桁勝利に届かず、9勝6敗に終わった。最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得したが、DeNAとのCSファーストSは体調不良で無念の欠場。「年間を通して活躍しないと」と課題も掲げた。

 来季は開幕前に行われるWBCでも、主戦投手としての活躍が期待される。世界一、そしてリーグ制覇への意識は強く、自身のテーマを「頂」に設定。「個人的にも、日本一のピッチャーになるという意味を込めた」と、胸の内を明かした。

 既に練習を再開し、新球・チェンジアップなどの習得を検討。12月中旬からは、米国・ハワイでの自主トレを開始する。菅野は「満足したらそこで終わる。もっともっと良くなるし、もっともっと上を目指せると思う」と自らを奮い立たせた。

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