侍が延長タイブレーク制す 日本ハムの大野がサヨナラ打

延長10回、サヨナラ勝ちに歓喜の輪を作る侍ジャパンのナイン=東京ドーム(撮影・出月俊成)
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 「侍ジャパン強化試合、日本9-8オランダ」(12日、東京ドーム)

 途中出場した大野(日本ハム)が延長戦にケリをつけた。

 日本は無死一、二塁から始まる延長タイブレーク制から1死満塁の好機をつくり、大野が元楽天の身長216センチ右腕、ファンミルから右前へサヨナラ打となる適時打を放った。

 日本は2点リードの九回から登板した大瀬良(広島)が4安打3失点と打ち込まれ、逆転を許したが、その裏に相手の2失策もあって無安打で同点に追いついていた。

 投手陣は侍デビュー戦となった先発の石川(ロッテ)が4回3失点も得意のシンカーで6三振を奪い、存在感をアピール。2番手の藤浪(阪神)は4番のサムスに2ランを許すなど3回3安打2失点だった。

 打線は五回、大谷(日本ハム)の国際試合初アーチとなるソロ本塁打や、中田ら主軸3人の連続適時打などで一挙6点を挙げた。

 タイブレークに突入したオランダの延長十回の攻撃では岡田(中日)が好投。無死一、二塁のピンチからの登板に、「タイブレークは初めて。ひとつずつアウトを取るしかないので。最高に気持ちがいい」と振り返った。

 侍ジャパンを率いる小久保監督は「日本野球の中ではなじみのないタイブレーク制を経験できて良かった。選手も本職じゃない菊池が遊撃を守ったり、選手には負担をかけたが、初選出の岡田が良く投げた。大野は途中、スクイズも考えたが良く打ってくれた」とコメントした。

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