日本ハム、ドラ6指名山口との交渉断念

履正社・山口
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 日本ハムからドラフト6位で指名された山口裕次郎投手(18)=履正社=が9日、同校で2度目の指名あいさつを受けた。

 この日は日本ハムからは大渕スカウトディレクター、芝草担当スカウトが来校。山口側は岡田龍生監督、山口の父である一郎さん、山口本人が出席した。

 あいさつは約1時間にわたって行われ、最後は5人そろって会見に臨んだ。大渕ディレクターは「ドラフトのルールに則って交渉させていただいて、真剣に話を聞いていただいた。その上で本人の意思を確認したが、意思は固く、これ以上の交渉は断念することにしました」と説明。

 山口は「丁寧に説明していただきました」と日本ハム側の姿勢に感謝を示したが「いろいろ悩んだが、やはり3年後にプロで指名していただける選手になれるよう、3年間頑張りたい。そして3年後に今の評価よりももっと上の評価をいただける選手になりたい」とコメント。今後はJR東日本への就職を目指す。

 岡田監督も「お互いルール通りに話させていただいて、非常に丁寧に説明していただき、感謝しています。これからも温かく見守っていただけたら」と話した。

 大渕ディレクターは「彼は左のパワーピッチャーとして評価していたし、スライダーのキレも素晴らしい。また(今回のことで)自分の意思を貫くというプラスアルファな面の評価も得た。今後もマーク?もちろんです」と、3年間、山口を追いかけることも明言していた。

 山口はドラフト前から4位指名以下ならば社会人野球へ進む意向を示しており、ドラフト前夜の各球団の問い合わせにも山口の意思は変わらなかった。だが日本ハムは6位で指名。履正社の岡田監督は、筋を通して指名を回避した球団もあったことから、「信用問題になる」などと語っていた。

 なお、ドラフト指名を受けながら、入団しなかった支配下選手は2011年に日本ハムから指名され、断った菅野智之(現巨人)以来。

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