巨人・桜井、新球カットで巻き返す 昨年ドラ1「プラスの部分を見せたい」

 巨人・桜井俊貴投手(23)が30日、新球・カットボールを携え、巻き返しへの決意を示した。川崎市のジャイアンツ球場で行われた秋季練習で、高橋監督が見守る中、ブルペンで107球。1軍合流中の右腕は「マイナスからのスタートなので、プラスの部分を見せていきたい」と話した。

 苦難の道を歩んだ昨年のドラ1が武器を増やす。今季は右肘の故障もあり、1軍ではわずか1登板。3軍生活も味わい、8月25日の東大戦では6回7失点と苦汁もなめた。

 もがき続けた桜井は、今月のみやざきフェニックス・リーグ中に田畑投手コーチからカットボールを勧められ、着手。「カットを増やして、見せ球にしてたカーブを決め球にもできるようにしたい」と投球の幅を広げる考えだ。

 参加有力な秋季キャンプもアピールの場。指揮官は「来季、出てきてほしい」と期待した。今年のドラフトでは6投手が指名され、ライバルも増えるが「絶対に負けないようにしたい」と桜井。新球を駆使し、来季こそ脚光を浴びてみせる。

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