創価大・田中正義が救援で胴上げ投手 ドラフトへ「スッキリ」

 「東京新大学野球、創価大10-6流通経大」(16日、大宮公園野球場)

 創価大が連勝で勝ち点を4に伸ばし、2季ぶり43度目の優勝を飾った。ドラフトの目玉、田中正義投手(4年・創価)は九回無死満塁から救援。犠飛などで2点を返されたが、打者4人を相手に無安打1三振で試合を締め、優勝投手となった。

 勝利の瞬間も笑みがこぼれただけ。派手な喜びの表現も胴上げもなかった。主将としての覇権奪回は「一番はホッとしたという感じ」。春の右肩炎症から復帰した今季は連投もこなし、回復をアピールしたが「納得いかない投球も多かった」という思いがある。

 故障はあっても、16年ドラフト戦線の主役であり続けた。この日も、1年生右腕・小孫が九回に突然乱れて出番が来た。「最後は正義。そうなっているのかな」と岸雅司監督(61)。最速151キロを計測。大豊作のドラフト候補の中でも、直球の質はやはり別格だ。

 岸監督に「笑ってドラフトを迎えられます」と言った田中は「1つスッキリしたのはよかった」と、優勝決定を喜んだ。「自分が何かできるわけじゃない」と、自然体で運命の時を待つ。

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