大谷、日本最速165キロ連発セーブ!日本ハム4年ぶり日本S MVPは中田翔

日本シリーズ進出を決めナインとハイタッチする日本ハム・大谷翔平(右から2人目)=札幌ドーム(撮影・棚橋慶太)
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 「パCSファイナルS・第5戦、日本ハム7-4ソフトバンク」(16日、札幌ドーム)

 日本ハムがリーグ優勝によるアドバンテージ1勝を含め4勝2敗で4年ぶり7度目の日本シリーズ進出を決めた。九回に3番・DHで先発出場していた大谷翔平が救援登板。自己最速を更新する165キロを3球記録し、試合を締めくくった。

 この試合、何度も采配を的中させてきた栗山監督が最後に送り出したのは大谷だった。DHを解除して「3番・投手」としてマウンドへ。「ピッチャー・大谷」の場内アナウンスに超満員のスタンドはどよめきのあと、大歓声に包まれた。

 先頭の松田への初球は163キロ。これをファウルされると続く2球目は141キロの変化球をファウル。3球目は自己最速タイの164キロでこれもファウル。最後は145キロの変化球で空振り三振に打ち取ると右手を挙げて吠えた。

 さらに続く吉村の初球は165キロを空振り。プロ野球最速を更新した。2球目は164キロをファウル。最後は143キロのスライダーで空振り三振に斬った。

 最後の打者は本多。初球は164キロでストライク。2球目は151キロのフォークで空振り、3球目は165キロでファウル。4球目も163キロでファウル。5球目は148キロの変化球が外れ、6球目は165キロをファウル。最後は149キロで遊ゴロに打ち取った。

 マウンドで何度も拳を握りしめ、勝利をかみ締めた大谷。歴史的な起用に歴史的な投球で応えた。

 CSのMVPには、この日もソロ本塁打を放つなど18打数6安打、打率・333、5打点と存在感を示した中田翔が選ばれた。

 試合は初回に4点を奪われた日本ハムが一歩ずつ反撃した。

 二回に中田が左翼席中段まで届く特大弾で1点を返すと、三回には今CS初めてスタメン起用された杉谷が2死二塁から中前適時打。杉谷はその前の守備でも中堅へ抜けようかという柳田のライナーをダイビングキャッチしており、攻守で存在感を発揮した。

 そして四回、中田の安打と2四球で1死満塁を迎えると、捕手・大野の打席で栗山監督が代打・岡を起用。期待に応えてセンターフェンス直撃の適時打を放ち同点に追いついた。さらに、1死二、三塁で中島がスクイズを成功。小技も織り交ぜた攻撃で試合をひっくり返した。

 近藤のダメ押し2点適時打も五回に出て流れをつかむと、二回から登板したバース-谷元-宮西が無失点リレー。最後は大谷が3者凡退で締めて日本シリーズ進出を決めた。

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