日本ハム・レアード2戦連発3ラン 第4戦も「たくさんのすしを握ります!」

 「パCSファイナルS・第3戦、日本ハム4-1ソフトバンク」(14日、札幌ドーム)

 パ・リーグは日本ハムがソフトバンクに快勝。リーグ優勝によるアドバンテージを含めて3勝1敗とし、CS突破へ王手をかけた。15日に勝つか引き分けると日本シリーズ進出が決まる。初回にブランドン・レアード内野手(29)の2戦連発となる左越え3ランなどで4得点。先発の有原航平投手(24)が7回5安打1失点と好投した。

 大舞台で、すし握りポーズがさく裂した。レアードが2試合連続となる3ランを放ち、自身初の日本シリーズ進出へ王手をかけた。万来の拍手の中、今CSから採用した登場曲「スシ食いねェ!」が流れる中、お立ち台に上がった。

 「チームの勝利のために全力を尽くして頑張るだけ。打てて良かったです。(第4戦も)たくさんのすしを握ります!」。自分のアーチで決めると高らかに宣言した。

 勝利を引き寄せる一撃は初回に飛び出した。1点を奪いなお2死一、二塁。カウント1-1からの3球目から、千賀の攻めはフォーク一辺倒だった。「フォークが来るなと思った」。6球目。読み切っていたフォークをすくい上げ、大きな放物線を描いた打球は左翼席へ着弾。三塁を回ると、握って握って本塁を踏みしめた。

 9月21日の天王山も千賀のフォークを読み切り本塁打。再びエース格を打ち砕いた一発を「メッチャ、エグカッタ」と日本語で自画自賛した。

 好調の秘けつはすしを食べることだ。今CSは12打数5安打、打率・417、2本塁打。第1戦前日に好きなネタの一つ、納豆巻きを食べて出陣。「納豆は力の源だ」。食欲旺盛だからこそだ。

 5日には危篤だった祖父のジェラルド・レアード・シニアさんの最期を見届けるため米国に緊急帰国し、わずか1日だけロサンゼルスに滞在。最愛の人を亡くした中での活躍に、栗山監督は「責任感を持って試合に臨んでくれた。レアードの人柄が出ている」と最敬礼した。

 最後に再び日本語で「アシタ、キメルゾー」とファンへ高らかに宣言。昨季、打率1割台の中でも起用し続けてくれた栗山監督を日本一に導くと誓った助っ人。第4戦も豪快弾でCS突破を決める。

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