中日19年ぶり最下位 大野選手会長、来年も応援をとは「軽々しく言うことはできません」
「中日1-4阪神」(25日、ナゴヤドーム)
中日は本拠地最終戦に敗れ、今季のリーグ最下位が決まった。最下位に沈むのは、星野仙一監督が指揮を執った1997年以来、19年ぶりの屈辱。すでに2リーグ分立後では初となる4年連続Bクラスも決まっていた。試合後のセレモニーであいさつに立った選手会長の大野雄大投手(27)はファンに向けて「今ここで『来年も応援よろしくお願いします』と軽々しく言うことはできません」と、厳しい状況を自覚するような言葉を述べた。
球団創立80周年の今季は、ここまで58勝80敗3分け。8月には谷繁監督が成績不振で休養した。80敗を喫するのは高木守道監督時代の1995年(130試合制で50勝80敗)以来、21年ぶりとなった。
大野は「我々が今すべきことは『ドラゴンズを応援したい。選手と一緒に戦いたい』と、ファンのみなさまに思っていただけるようなチームづくりをしていくことだと思います」と述べた。その上で「来年に向けてこの秋、冬、春と、選手個々が、どうしたらチームが強くなるのかとそれぞれ考え、必ず強いドラゴンズを取り戻すために精進していきますので、みなさん見ていて下さい」と、決意を口にした。
大野に先立ってマイクの前に立った佐々木球団社長は、ファンに4年連続Bクラスを謝罪した上で「谷繁監督の休養を受けて、シーズン終了後、後継監督を始め、チームの新しい体制づくりにまい進して参ります。これ以上、ファンのみなさまに苦い思いをさせるわけには参りません」と述べた。