DeNA三浦引退会見(6)背番号18は「重みを分かってもらえる選手に」
DeNAの三浦大輔投手(42)が20日、横浜市内で会見を開き、今季限りでの引退を発表した。プロ野球現役最年長で、23年連続勝利はプロ野球タイ記録。会見では時折、涙を浮かべながら心境を語った。会見の一問一答は以下の通り。
-若い選手に伝えたいことは。
「今の若い選手は、十何年やった選手も1、2年の選手もいますけど、悔いはあると思います。僕も優勝したかったという気持ちがまだ残っていますし、100%満足で終われることはないと思うんですけど。やれるだけのことをやってダメなら、もちろんプロは打たれることはありますけども、でもひとりじゃないということを思ってほしいですね。マウンドで苦しくなったときでもチームメートが後ろで守っていてくれますし、スタンドではファンの方が応援してくれますし。ピッチャーだけでなく野手もそう。しっかりと準備をして、グラウンドに立つ責任の重さというのを感じて、毎日毎日、試合の日々が続きますけど、それを忘れずに。ひとりで野球をやってるんじゃない。みんなでつないで一つの勝利に向かってやっていくんだということを思って、グラウンドに立ち続けてほしいですね」
-あらためて寂しいというファンへメッセージを。
「自分も寂しいです。まだまだ離れたくないですし、横浜のユニホームを着て投げたいなという気持ちもまだあります。もう1試合投げるんですけど。いろんなことがありすぎて…ファンのみなさんの前で投げられるのも、あと1試合になりましたけど。もっともっと投げたい。ずっとユニホームを着続けたいという気持ちもありますけど。でも、いつか現役を引退しないといけない。誰もが通る道だと思いますので。そこは僕もつらいです。けど、何と言っていいかよく分からないですけど。さっきも言いましたけど、つらいことはいっぱいありました。今年だけじゃなく、もっと前に引退かなと、辞めなきゃいけないのかと思うこともたくさんありましたけど。ダメかなと思って2軍で1軍の試合を見ているときでも…18番のユニホームを着て…スタンドで応援している人をテレビで見たら、絶対にあのマウンドに戻るんだと頑張ってこられました。それだけ三浦大輔に力を与えてくれましたし、あの応援団だからここまでやってこられたと思います。でも、つらいですけど、でもまた、違うステージでも三浦大輔は頑張っていきますので、そこで応援してもらえたらなと思います」
-長い現役生活でライバルと、思い出に残る打たれた本塁打があれば。
「ライバルというか…たくさんの打者と対戦させてもらって、たくさんの打者と対戦することで自分も成長させてもらいました。思い出に残るホームランは、いっぱい打たれたんで、いっぱいありすぎて。プロ初勝利初完封できるかというところで金本さんに打たれたホームランや、開幕戦で、名古屋でサヨナラ満塁ホームランを打たれたりとか、ハマスタでもプレーボール直後にホームランを打たれたりとか、数えたらいっぱい出てきます。打たれたことはいっぱい覚えていますから」
-18番の背番号をどういった選手に託したいか。
「96年ぐらいから球団の方に18番を着けさせてほしいと伝えて、98年から着けさせていただいて、横浜のエースナンバーを『18』にすると思って19年間着けさせてもらいましたけれども、背番号の重みを分かってもらえる選手に着けてもらいたいです」