G泥沼5連敗 二回雨らめし中断、八回クルーズ痛恨悪送球

 「DeNA6-5巨人」(28日、横浜スタジアム)

 泥沼にはまった。巨人は拙守連発で、痛恨の5連敗。首位・広島の優勝マジック減少を止められず、3タテを食らった3位・DeNAには4・5ゲーム差に迫られた。接戦を落とした高橋監督は「結果的に、ミスした方が負ける形になった」と、険しい表情を浮かべた。

 雨に泣いた。二回に雨が強まり、1時間15分も中断するほどの悪条件。不運が降りかかったのは同点の八回だった。宮崎の放った一ゴロの球足はぬれたグラウンドで加速し、阿部が失策。マシソンはぬかるむマウンドで制球が乱れ、梶谷に四球を与えてピンチを拡大した。

 その後1死二、三塁の場面で代打・下園は二ゴロに仕留めたが、クルーズがボールを握り損ねて送球が遅れ、本塁へ野選。悪送球も重なって、無安打で決勝点を献上した。きっかけを作った阿部は「自分のあれ(ミス)が全て。申し訳ない」と、肩を落とした。

 優勝が絶望的となって張り詰めていた糸が切れてしまったように急失速。早急に負の連鎖を断ち切らなければ、3位以下へ転がり落ちる恐れも出てきた。「おのおのがやるべきことを見つめ直さんと」と、村田ヘッドコーチ。勝負と位置づけていた9月が目前に迫る中、当初の思惑とは違う形で正念場を迎えた。

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