日南学園、今大会最小エースが散る

号泣するエース・森山弦暉(左)を引っ張ってスタンドへ走る日南学園の記録員・福山俊輔=甲子園(撮影・開出牧)
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 「第98回全国高校野球選手権・3回戦、北海4-1日南学園」(17日、甲子園球場)

 日南学園は逆転で北海に屈し、8強入りを逃した。身長160センチの今大会最小エース・森山弦暉投手(3年)は粘りの投球を見せるも、八回に捕まった。

 九回表の攻撃中、森山は青いタオルを片手に号泣していた。整列後、キャッチボールに向かおうとしてもまともに歩けなかった。小さな体でマウンドに立ち続けた左腕にこみ上げた悔しさと、1球への後悔-。「もっと低めに投げないといけなかった」とエースは声を震わせる。

 場面は八回1死二塁。外角低めに落ちるツーシームを相手の主砲に拾われた。コース的には申し分なかったが「落ちきらなかった。もう1個分、下に落とさないといけなかった」。打球は左中間に弾み、二塁走者が生還した。さらに次打者の川村には再びツーシームを狙われ、左翼ポール際へ運ばれた。

 六回無死満塁のピンチもしのぎ、マウンドから野手に指示を出してゲームを作ってきた森山。1回戦に勝利後、「身長が低くてもやれるということを証明したい」と語っていた。今大会2勝を挙げ、試合前に球場入りする際には「頑張れよ!」と高校野球ファンから大声援を受けた。

 「気持ちで負けたらダメだということを甲子園で実感しました」と語った森山。「大学でもこういう大舞台で投げられるように」。例え身長が低くても抑えられる-。それを証明するために、エースはこれからも左腕を振り抜く。

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