近江の京山が二塁踏ませず10K完封 2年春以来の聖地

甲子園出場を決めナインと喜ぶ近江・京山(中央)=彦根(撮影・山口登)
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 「高校野球滋賀大会・決勝、近江3-0高島」(27日、県立彦根野球場)

 近江がドラフト候補のエース・京山将弥投手(3年)の投打に渡る活躍で、2年ぶり12度目となる夏の甲子園出場を決めた。

 アウトローに決まるストレートのコントロールは最後までぶれなかった。「夏の大会で三振を取って優勝するのが憧れだった」とイメージ通り、最後の打者を空振り三振に切って聖地の切符をつかんだ。高島打線をわずか2安打に抑え、二塁すら踏ませず10三振を奪って完封。だが頼れるエースは、バットでも見せ場を作った。

 0-0で迎えた六回1死一、三塁。「野手の援護がなかったので、自分で打ってやろうと」と初球の変化球を完ぺきに振り抜いた。打球は左翼フェンスを直撃する適時二塁打で、一気に2者が生還。自らたたき出した得点があれば、もうこの日は十分だった。

 ネット裏で視察した楽天・長島スカウト部長は「フォームも軟らかいし、指先の感覚がいい。まだ体を見ても細いので、完成形ではない。だからすごい伸び代を秘めていると思う。将来性に期待するピッチャー」と評価。2年夏以降は腰痛に苦しみながらも、鉄アレイを持ってのランジや四股で下半身を強化してきた。

 最後の夏に見事な復活を果たし「甲子園でもやってやろうという気持ちです」と2年春以来の聖地に、心を躍らせた。

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