「日本ハム２－０オリックス」（２２日、札幌ドーム）

　これぞ先発の大黒柱の投球。日本ハム・有原が苦しみながらも７回を無失点に抑え自身初の１０勝に到達。２５イニング連続無失点を継続した右腕は「去年から２桁、勝ちたいと思ってたのでうれしいです」と汗を拭い、喜んだ。

　後半戦初登板は初回から変化球の制球に苦しんだ。三回１死満塁ではＴ－岡田に３ボールとなったが、２ストライクまでこぎつけ、最後はフォークで二ゴロ併殺。先制点を許さず、珍しくガッツポーズを繰り返した。

　この日５度得点圏に走者を許すも、攻めの投球で本塁を死守。「走者を出してから気持ちを切り替えることが大事。打者に向かっていけた」と納得の表情で振り返った。

　球宴では大谷が右手マメの影響で登板できなくなったため、予定より多い３イニングを投げることになった。「今度、ご飯ごちそうします」とお礼を言われた大谷にもお手本を示す投球。「これからも大事な試合が続く。勝てるように」と有原。勝ち星、防御率二冠の頼もしき２年目右腕が首位ソフトバンク追走の原動力になる。