滝川二“3本の矢”でエースの穴埋める

先発し力投する滝川二・吉井=ほっともっとフィールド神戸(撮影・山口登)
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 「高校野球兵庫大会・3回戦、滝川二4-3育英」(19日、ほっともっとフィールド神戸)

 昨夏の甲子園に出場した滝川二が育英との名門対決で辛勝。昨夏2年生エースとしてチームをけん引した友井寛人投手(3年)が春先の右肘の故障で間に合わない中、吉井稜央佑、松永拳、塩本周平の3年生3投手が3回ずつ投げる分担制で、この日も追い上げる相手を振り切った。

 山本真史監督は「練習試合からこの継投でやってきた。責任は一人3回。とにかく9アウトを取れと言っている」と説明。先発した吉井は「(3回と決められているので)気持ちは楽。しっかりやって盛りあげたい」と言う。

 “3本の矢”の思いは一つ。「3人で頑張って友井を甲子園に連れて行こうと話している」と吉井。山本監督も「甲子園に行けば友井(の回復)が間に合うかもしれない。投手陣にはその思いが一番あるでしょう」と話した。

 背番号18でベンチ入りした友井は、九回2死から伝令としてマウンドに行き「あとアウト1つ。しっかりみんなで守れ」とゲキを飛ばした。「声を出してみんなの緊張をほぐしたい」と共闘を誓った友井。心一つで2連続の夏の聖地を目指す。

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