京都翔英のドカベン・石原が激走 16強進出

2回京都翔英無死一二塁、川本の中前打で二走・石原が本塁に生還する=わかさスタジアム京都(撮影・石湯恒介)
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 「第98回全国高校野球選手権京都大会・3回戦 京都翔英11-0洛星」(18日・わかさスタジアム京都)

 京都翔英が2戦連続のコールド勝ちで16強に進出した。ドラフト候補の石原彪捕手(3年)は、4打数1安打ながら50メートル6秒フラットだった快足を飛ばして先制のホームを踏み、打線に勢いをつけた。

 「ドスン!!」。石原が勢いよく蹴った三塁ベースが、異常な音を響かせた。二回無死一、二塁から川本の中前打で完ぺきなスタートを切った二塁走者の石原。三塁ベースコーチが回す右手に呼応し、一気にホームまで突入。スタンドの観客が目を見張り、歓声を上げるほどのスピードで先制のホームを踏んだ。

 「まだまだです。(監督から)怒られることはいっぱいあるので」と走塁の意識について口にした石原。「太る前は6秒フラットでしたけど…今は測ってないです」と苦笑いを浮かべる。

 昨オフからこの春にかけて体重が大幅に増えた。身長172センチながら、最高で92キロに到達した。体のキレは悪くなり、春季京都大会では動きに精彩を欠いていた石原。近畿大会終了から1カ月、「ランニング量を増やして食事制限をしました」と大好物だった唐揚げなどを控え、4キロ減量。それがスピード感あふれる激走へつながった。

 「みんなチーム一丸となって、油断せず。京都で優勝して甲子園に出たい」と力を込めた石原。頼もしい大黒柱となって、チームを聖地へ導く。

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