M高浜が変わった!レギュラー現実味

 ロッテの高浜卓也内野手(26)が今季、大きく飛躍した。プロ9年目、阪神から移籍して6年目。レギュラー獲りが現実味を帯びてきている。プロ入り当初から期待された素質が開花しつつあるカギは、スイングスピードの変化にあった。

 高浜が「変わった」と印象付けたのは、6月9日・阪神戦(QVC)で放った一発。五回に阪神・守屋のスライダーをバックスクリーン右まで運んだ。力強い打球だった。

 07年度高校生ドラフト1位で阪神に入団。小林宏の人的補償でロッテに移籍して6年目。レギュラーの座が手の届きそうなところまで成長してきた。

 今年の石垣島キャンプ初日。伊東監督は目立った選手として高浜の名を挙げた。9日の阪神戦後も「パワーがあるし、力強い打撃を求めていた」と満足そうに振り返っていた。

 現在、本塁打3本で二塁打6本。打率・233ながら、長打率は・379だ。シーズンの試合出場数も14年の36試合が最高だったが、21日現在で38試合と更新している。

 何が変わったのか。高浜は「強い打球が打てるようになった」と言う。昨秋、バットスイングのスピードを計測したところ130キロだった。プロのトップレベルは150キロを超える。高浜はスイングのスピードアップを目指し、オフから筋トレに取り組んだ。上半身と下半身、さらに内側と外側の筋肉を丹念に鍛えた。もちろん、バットも振り続けた。

 最近、スイングを計測したところ、150キロ近くまで上がっていた。左腕の石田打撃投手は「以前は内角の速いボールに差し込まれてフライを上げていたが、今はパーンと引っ張れるようになった」と証言する。

 キャンプ中に92キロあった体重は、現在85キロまで落ちたという。ここからが勝負。夏場を乗り切ってこそ、レギュラーの座へ視界は開ける。

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