ハム中田 勝ちたかった…大和君のため

 「交流戦、巨人5-4日本ハム」(3日、東京ドーム)

 九回2死満塁。谷口が左飛に倒れると、日本ハムの二走・中田翔外野手は天を仰いだ。あと1点届かず。それでも5点ビハインドから、巨人をあと一歩のところまで追い詰めた。悔しさと同時に次戦への手応えをにじませ、ベンチへと引き揚げた。

 巨人3連戦前に朗報が飛び込んできた。北海道の山中で行方不明になっていた田野岡大和君(7)の生還を知った。「すごい奇跡が重なってよかった。本当によかった」と心の底から喜びをかみ締めた主砲は、試合でも大和君の無事を祝う会心のヒットを放った。1点を追う四回、菅野の内角直球をコンパクトに振り抜くと、ライナーが左前で弾んだ。

 5月5日。親子で札幌ドームに観戦に訪れていた日本ハムファンの大和君に試合前イベントでサインをプレゼントしていた。「ユニホームにこいのぼりが付いていた。覚えています」。自身も2児の父。人ごととは思えず、無事であることを祈っていただけに「ホントよかった」。試合でも見せ場をつくれたことに胸をなで下ろした。

 チームの主砲として優勝に導く打撃を命題に掲げる中田。「僕らが力を与えられるのは野球しかない。一生懸命頑張りたい」。豪快なスイングを期待する大和君のために、2戦目は、勝利を呼ぶ一打を放つ。

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