東大12年ぶり3勝!エース宮台が完投星

 「東京六大学野球、東大4-1法大」(21日、神宮球場)

 東大が4-1で法大に逆転勝ち。宮台康平投手(3年・湘南)は1失点完投で今季2勝目。自己最速を1キロ更新する146キロもマークした。東大は2004年春以来12年ぶりとなるシーズン3勝となった。明大はエースで主将の柳裕也投手(4年・横浜)が4安打完封。3季ぶり38度目の優勝に王手をかけた。

 スタンドのボルテージが上がるとともに、宮台もヒートアップ。最後のバッターを144キロで空振り三振に仕留めるとマウンドで握りこぶしを固めた。8安打7四死球で毎回走者を許したが、1失点完投。「きょうは苦しいピッチングながらも九回を1点で抑えられたのが収穫です」。チームを12年ぶりのシーズン3勝に導いた投球に充実感を漂わせた。

 立大戦の完封勝ちから中13日。疲労も回復し体調は良かったが、立ち上がりから指のかかりが悪かった。初回、先頭の大西千への4球目、自己最速の146キロを計測したのも大きく外れた球。「キレのある真っすぐが持ち味なので、開き直って投げました」。二回に先制を許したが、大きく崩れはしなかった。

 今季はこれで6試合4完投で2勝。東大投手でシーズン2勝は08年の鈴木優一以来。防御率2・05はリーグ4位だ。六大学連盟からの大学日本代表候補入り推薦選手17人に名を連ねて最初の試合に「ジャパンは一つの目標としてやってきた。行けるとなったら100%アピールしたい」と目を輝かせた。

 早大の結果次第では5位の可能性もある。第2戦に勝てば、02年秋の立大戦以来となる勝ち点奪取だ。宮台は「(体調的に)厳しいとは思いますが、もちろん準備します。けがにつながらなければ投げると思います」と力強く誓った。

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