東大に11年ぶり完封投手!宮台がやった

 「東京六大学野球、東大4-0立大」(7日、神宮球場)

 東大のエース左腕・宮台康平投手(3年・湘南)が立大を5安打8奪三振に抑え、今季初勝利をリーグ戦初完封で飾った。東大投手の完封は05年秋の早大戦で松岡勇佑が達成して以来11年ぶり。またこの勝利で、チームは08年秋以来8年ぶりとなるシーズン2勝目となった。

 ついに好投が報われた。最後の打者を遊飛に仕留めると、宮台は力強く両手を突き上げた。自身初の完封星。「やっと勝てた。とてもうれしい。完封は目標にやってきたので」。ウイニングボールを手にニッコリ笑った。

 自己最速タイの145キロを計測した直球は球威十分。「ギアを入れた」六回には、クリーンアップを3者連続空振り三振に斬った。打っても3安打。七回は右中間への適時二塁打で2点目をたたき出し「勢いに乗れたかな」と、胸を張った。

 左肩の不安が消え、初めてフル回転できるエースとして臨んだ今季。早大、明大の各1回戦は1失点完投でサヨナラ負け。だが、慶大戦は6回5失点と打ち込まれた。そこで調整法を変更。ランニング量を減らし、瞬発系のメニューを増やした。また、早大戦の映像を見直し、体の開きを抑えた好調時のフォームを再確認。「今日はしっかり腕が振れた」と、見事に修正した。

 東大投手の完封は、05年秋・早大1回戦の松岡以来11年ぶりだ。チームも8年ぶりのシーズン2勝。しかし、宮台は「勝ち点という、もっと難しいことにチャレンジしているので、やって当たり前だと思っている。僕はこの投球をするだけ」と、表情を引き締めた。頼もしい大黒柱を旗頭に、いよいよ02年秋の立大戦以来14年ぶりの勝ち点が見えてきた。

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