創志学園・高田散る…夏にリベンジ

 「選抜高校野球・2回戦、高松商5-1創志学園」(27日、甲子園球場)

 2回戦3試合が行われ、ドラフト上位候補の高田萌生投手(3年)を擁する創志学園(岡山)は高松商(香川)に敗れた。自身が記録した今大会最速タイとなる149キロを連発したが、三回に失った5点が響いた。

 高田はギアを最大限に引き上げた。「流れを持ってきたかった。スピードは球場の雰囲気を変える要素なので」。八回、自身が1回戦で記録した今大会最速タイの149キロを連発した。だが試合の流れは変わらなかった。

 最後まで響いた三回の5失点。「自分が甘かった…」と高田は唇をかむ。苦手にしていた立ち上がりを、140キロ台中盤の直球を主体に乗り切った。「きょうは腕も振れて、打たれるわけがないと思っていた」。だがその矢先、落とし穴が待っていた。

 内野安打でピンチを広げ、2死満塁から走者一掃の3点二塁打を浴びた。続く打者には致命的な2ランを被弾した。打たれたのはともに直球。自信が過信につながったからこそ「もっとスキのない投手にならないといけない」と自らを戒める。

 センバツ開幕前、憧れの松坂(現ソフトバンク)が横浜のエースとして春夏連覇を達成した98年夏の準々決勝・PL学園戦の映像を見た。高田が生まれた年に、延長17回の死闘が繰り広げられたゲームだ。「あれくらい1人で投げたい。勝ち続ける投手になりたい」と“勝てる投手”の理想像を追求した。

 だからこそ許せなかった自分の甘さ-。試合後、お立ち台で唇を震わせながら「夏、絶対に戻ってきたい」と言った。完全無欠のエースとなって、もう一度、聖地の舞台でリベンジを目指す。

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