清原容疑者の険しい道のり…再犯率7割

 元スター選手はなぜ薬物に手を染めたのか。覚せい剤所持容疑で元プロ野球選手、清原和博容疑者(48)が逮捕されて9日で1週間。現役引退に離婚、芸能活動…。識者は動機を「ストレス逃れだったのでは」と推測する。

 清原容疑者は昨年11月に始めた公式ブログで、離婚後離れて暮らす息子2人への思いをつづった。12月には野球の練習をしたエピソードを紹介。「時間が止まってほしい。夢なら覚めないでほしい」。豪快なイメージの半面、孤独感を強めていた様子がうかがえる。

 逮捕から6日が経過した8日、同容疑者の父・洋文さんが周囲に「みんなに迷惑をかけた」と謝罪の思いを漏らしていたことがデイリースポーツの取材で分かった。洋文さんは「本人(息子)はしゃあない。子供(孫)がかわいそう」と嘆いているという。

 その嘆きも無理はない。警察庁によると、2014年に覚せい剤で摘発された1万958人のうち、64・5%が再犯者で割合は増加傾向にある。清原容疑者と同じ40代では、再犯者率は7割を超えている。データが示す通り、同容疑者の社会復帰への道は険しい。

 一方、警視庁は薬物捜査の定石として密売組織の解明を急いでいる。清原容疑者は所持容疑を認め、使用についても「腕に注射したり、ガラスパイプであぶって吸ったりしていた」と供述。尿からは覚せい剤反応が出た。

 だが、入手方法は話していない。逮捕前日の1日、群馬県方面に向かい、都内のホテルに宿泊後帰宅した同容疑者。警視庁はこれまでに群馬や栃木から都内のホテルという行動パターンを確認していた。「あくまで末端乱用者の1人」と捜査関係者。警視庁は北関東で密売人と接触していたとみて、さらに捜査の手を広げ、暴力団の関与も視野に入手ルートの特定を進める。

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