DeNA山口 超異例245球投げた

 「DeNA春季キャンプ」(4日、宜野湾)

 たった1人で、いつまでも投げていた。開幕投手に指名されているDeNAの山口俊投手(28)が4日、ブルペン入りし、直球だけ200球を投げ、さらに変化球も交えて45球。第1クールとしては超異例の245球を投じ、大粒の汗をぬぐった。

 「力を抜いて、強い球を投げることを意識した。上半身に張りがない。球数を投げるには、バランスよく全身を使うことが大事」。脱力投法に、投げ終えての手応えがあった。

 テーマは波のない“凪(なぎ)”だ。

 「ピンチになると力が入ってしまう。ブルペンから力を抜くことを意識したい」

 「シーズン中の波をなくしたい。秋からずっといい状態。そのままキャンプ中から仕上げて、波をなくしてキープしたい」

 精神面の弱さにつながる試合中の波と、シーズンを通しての波。2つの波をなくし凪状態にする狙いがあった。

 第1クール4日間で投じた計495球は、三浦の449を上回るチーム最多。「気合と選手会長の自覚です」。開幕投手は希望の轍(わだち)を突き進む。

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