野手・大谷、メジャーからラブコール

 「日本ハム春季キャンプ」(2日、ピオリア)

 日本ハム・大谷翔平投手(21)が、キャンプ初のフリー打撃に臨み、76スイング中16本の柵越えを放った。うち1本は右翼場外の「スカンク クリーク トレイル」という地元水路に達する140メートルの特大弾。視察に訪れたパドレス・グリーン監督(38)は「アメリカに来てくれれば、とんでもない戦力になる」と大絶賛した。

 アメリカ上陸後、初のフリー打撃を行った大谷が、野球の本場で規格外の打球をかっ飛ばした。前日の雨模様から打って変わり、晴天のアリゾナで面白いように打球がフェンスを越えていく。周囲の度肝を抜いたのは51スイング目だ。

 高速スイングから振り抜かれた打球は右翼方向へ。大きな鋭い打球が飛んだ。柵を越え、その奥にある水路まで飛び込んだ。「外は久しぶりなのでどういう感じかなというのがあった。初めてにしてはよかった。しっかりオフに取り組んできたことを試せた」。今オフは肉体強化に努め、昨年の93キロから97キロに増量。飛距離アップにつなげたことを証明してみせた。

 メジャー級の打球とうなったのは、視察したパドレス・グリーン監督だ。「投手としても野手としてもユニークな存在。彼のような存在がアメリカに来てくれれば、とんでもない戦力になる。もちろん自分のところに欲しいよ」と早くも“ラブコール”だ。

 今オフは飛距離だけでなく打球を捉える精度も高めてきた。昨年は投手3冠に輝く一方で、打率・222、5本塁打にとどまった。この日は従来の右足を高く上げるフォームからすり足気味で振りこむ。「足を高く上げなくても振る余裕、力はある」と自信を持って言う。8割程度でのスイングでこの日は左翼方向へも6発。遊撃後方で見守っていた栗山監督は「あれが翔平のよさ。打つ方は信頼している」と話した。

 投手としては10日の韓国・ロッテ戦に先発予定で、野手としては6日の紅白戦初戦に出場する見込み。今年は投打とも抜かりない調整を続ける。

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