巨人・原監督が辞任 後任は江川氏有力

 「セCSファイナルS・第4戦、ヤクルト3-2巨人」(17日、神宮球場)

 巨人・原辰徳監督(57)が17日、今季限りで辞任する意向を表明した。CSファイナルSのヤクルト戦(神宮)に敗退後、球団側に申し入れた。19日に渡辺恒雄最高顧問(89)と白石興二郎オーナー(69)との会談が行われ、球団側も受理する見通しだ。              

 原時代の終焉(しゅうえん)が、ついに訪れた。CSファイナルSで、志半ばでの終戦。原監督は「この3年間、なかなか成績が上がらずに、少しずつ下降線をたどっている。そろそろ潮時だなと。次、どなたが監督さんになるか分かりませんが、次の世代、その次の人たちにジャイアンツを託そうということで、球団の方にはその考えを伝えました」と辞任する意向を表明した。

 巨人の監督として通算12年で日本一3度、リーグ優勝7度。類いまれな決断力と勝負勘で接戦を勝ち抜き、名将としての地位を築いた。だが、2年契約の最終年である今季はリーグ2位。3年連続で日本一の座も逃した。

 阿部や村田らの衰えが顕著となり、世代交代期に突入。原監督の“第2次政権”が節目の10年目となり、球団も日本一以外は監督交代に踏み切る方針だったもよう。19日に渡辺最高顧問らとの会談が行われ、辞任が正式に受理される見通しだ。

 後任は、OBで野球評論家の江川卓氏(60)が有力だ。球団内外から強く推す声があり、卓越した野球理論を支持するファンも多い。日本テレビのバックアップが期待できるメリットもあり、江川氏を軸に選任が進められる可能性が高い。

 ほかに、川相ヘッドコーチの内部昇格案もあるという。2軍監督の経験から若手育成に定評があり、世代交代期のチームには最適の人物といえる。高橋由伸選手兼打撃コーチは現役続行の意志が強いが、候補のひとりとして残っている。

 監督交代に伴い、コーチ陣も大幅に刷新する方針だ。近年は無風だった巨人の監督人事。今年は大きな変革期を迎える。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス