盛田氏ブログに「健康な身体がほしい」

 ヤクルトとの日本シリーズ第3戦に登板した近鉄時代の盛田さん=2001年10月23日、神宮
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 プロ野球の大洋(横浜、現DeNA)、近鉄で主に救援投手として活躍した盛田幸妃さんの訃報が16日に伝えられたが、公式ブログには盛田さん自身の手により闘病の歩みが記されている。

 最後の書き込みは14年4月26日で、「二週間前から入院してしまいました。今度は右足の付け根を骨折したので大変です」と報告し、「何とか、生きます 心配かけてすみません!!またね!!」とつづっていた。

 ブログが開設されたのは10年4月22日。ブログを開設してすぐの時期に右腕上腕部の骨折を明らかにしているが、10年6月11日には「骨腫瘍」だったと公表、「脳からの転移ではないか」と事務局の書き込みとして報告されている。

 12年10月4日にも「右上腕部の手術のために入院をしました」と明かした。「今年の3月に脳の再発で手術をしたと思ったら今度は腕です。いったい何回やれば終わりが来るのか?もしも神様がいるのならば何度、試練を与えるのか、まあ~やるしかないでしょ~下を向いてもしょうがない」と、度重なる腫瘍の再発に揺れ動く心境が語られている。

 この時、腰にも腫瘍が見つかっていた。43歳の誕生日を迎えた後には「最高の野球人生を送る半ば28歳で病気になりその後、カンバックしましたが脳、腕、腰の再発の連続です。もし、プレゼントをくれるならば、時間を巻き戻し27才から始めたい。野球が駄目なら健康な身体がほしいでも、叶わない夢です」と心の叫びをつづっていた。

 この後も繰り返し手術を受けた盛田さんは努めて明るく、治療を受ける自分の姿をブログで伝えていた。野球解説者としても、日本ハムの大谷が二刀流に挑戦することに反対を表明するなど、はっきりと自分の意見を表明し続けていた。

 時には弱音を漏らすこともあったが、「病気には笑顔がいいらしい」など自分を奮い立たせていた。そして、健康の大切さを読者に訴えていた。

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