Mチェン千金5勝目!CS争い原動力に
「日本ハム1‐4ロッテ」(30日、札幌ドーム)
気迫が込められていた。一心に腕を振ったチェンは、7回2安打無失点で5勝目。全力投球が、伊東ロッテに価値ある勝利をもたらした。
「調子、最初から良かったね」。力感ある直球を軸に、無我夢中で投げた。奪った三振は7。それでいて無四球。快いテンポが味方の援護をも呼んだ。登板を控えた前夜は、初の北海道で大好物のウニを我慢。「きょうはめちゃ食べたいね」と無邪気に笑った。
9月は3勝をマーク。昨オフにテスト入団した左腕が、CS争いの原動力となっている。落合投手コーチは「力で押せるようになってきた」とうなずいた。82球で降板し、次回は中4日で5日の日本ハム戦(QVCマリン)の先発を担うことも決まった。
3位西武が勝ち、0・5差のまま。とにかく勝ち進むしかない。左腕の力投は、そんなチームに、勇気を与えたはずだ。