楽天の新監督に野球評論家の梨田昌孝氏（６２）が就任することが２７日、決定的となった。これまでに野球評論家の与田剛氏（４９）ら複数の候補をリストアップ。その中で、経験豊富な梨田氏に一本化する方向となった。

　梨田氏は２０００年に近鉄監督に就任、翌０１年にリーグ優勝。０８年には日本ハムの監督に就任し、翌０９年にもリーグ優勝を果たした。その手腕への評価は高く、オリックスの新監督候補にもリストアップされていた。

　楽天には梨田氏が近鉄監督時代にともに戦ったスタッフが多く、意思疎通の面での問題はなさそうだ。また、組閣作業も並行して進んでおり、監督候補だった与田氏は１軍投手コーチでの入閣が濃厚となっている。

　この日、神宮球場で行われた東京六大学野球を視察した星野仙一取締役副会長（６８）は「もう、決めなきゃいけない時期に来ている」と最終決定が近いことを示唆。近日中に行われる取締役会での協議、承認を経て正式オファーする構えだ。