中日・谷繁、現役引退「幸せでした」

 「DeNA3-2中日」(26日、横浜スタジアム)

 感動的なフィナーレが待っていた。両軍ナインに胴上げされた中日・谷繁が、一塁側から場内を一周すると、DeNA応援団から花束が投げ入れられた。さらに大洋、横浜時代の応援歌も演奏された。鳴りやまない谷繁コールの中、本塁で深々と頭を下げた。

 「きょうはボクの全後輩に胴上げしてもらったという思いです。いい思い出になりました。本当に幸せでした」

 現役最後の打席も感動的だった。二回2死一、二塁から遊ゴロ。一塁を駆け抜けると、DeNA・三浦から花束、さらには泣きじゃくる3人の息子から花束とメッセージが書かれた色紙が渡された。目は真っ赤になっていた。

 3021試合。前人未到の大記録は一人で達成できたわけじゃない。心の支えは3人の息子だった。だから現役最後の場所を息子たちが暮らす横浜に選んだ。現役生活は幕を閉じた。だが、ユニホームを脱ぐわけではない。来季に向けて、やるべきことは多い。ただ、谷繁元信という偉大な捕手の功績は決して色あせない。

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