大体大浪商・西田が毎回14K完投
「高校野球・秋季大阪大会3回戦、大体大浪商10-2関大北陽」(22日、大体大浪商グラウンド)
あと1点で聖地を逃した悔しさが右腕を大きく成長させていた。来年のドラフト候補に挙がる大体大浪商・西田光汰投手(2年)が、関大北陽打線から毎回の14三振を奪って2失点完投。ボールの力強さとスライダーのキレは群を抜く。
2年生エースとして臨んだ今夏の大阪大会決勝で大阪偕星学園に敗れた。「自分の力のなさで点を取られた。何とか自分たちの代で甲子園に行きたい」と痛恨の準優勝を糧に、夏の猛練習を乗り越えてきた。
最速144キロを計測する直球は威力十分で、7回まで0-0の緊迫した投手戦でも動じないタフな精神力も身に付けた西田。巨人、オリックスのスカウトが見守る中「14Kは出来すぎです」とはにかんだエースが、古豪復活の原動力になる。