東海大相模10点圧勝!45年ぶり夏制覇へ

 「全国高校野球・準決勝、東海大相模10-3関東第一」(19日、甲子園)

 東海大相模(神奈川)は初回に豊田寛外野手(3年)の2ランを含む5連打で主導権を握り、10得点で関東第一(東東京)を下した。45年ぶり2度目の全国制覇を狙う東海大相模は、東北勢として春夏通じて初優勝を目指す仙台育英(宮城)と対戦する。

 バットの芯に手を当て「頼むぞ」とつぶやいた。初回、1番・千野から3連打で2点を奪い、なお無死2塁。いつもの“儀式”で打席に入った東海大相模の4番・豊田が3球目の直球を振り抜くと、打球は大歓声とともに左翼席に飛び込んだ。

 「投手陣を楽にしたかった。打った瞬間、入ったと思いました」

 高校通算38本目、甲子園では初アーチとなる2ランに声が弾む。5番・磯網まで電光石火の5連打で4点を先制。その勢いのまま13安打で10点を奪い、オコエ擁する関東第一を圧倒した。

 5月に右ふくらはぎ肉離れで戦列を離れた豊田。復帰まで約1カ月半かかったが、その間に上半身を徹底的に鍛えて「打球が飛ぶようになった」という。苦しい時期も怠らなかった努力の成果が、チームを5年ぶりの決勝に導く一発となった。

 小笠原と吉田の“Wエース”に注目が集まるが、4試合31得点の打線の好調ぶりも見逃せない。初戦・聖光学院戦、3回戦・遊学館戦も初回に4点を挙げた。強烈な先制パンチで投手陣を楽にし、逃げ切る-。これが“必勝パターン”だ。

 1970年以来、45年ぶりの夏の全国制覇へあと1勝。豊田は「チームの力を結集すれば勝てる」と力を込めた。初回から仙台育英の剛腕・佐藤世に襲いかかり、Wエースを勇気づける。

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