谷繁兼任監督金字塔!ノムさんに並んだ

 「ヤクルト6-5中日」(25日、神宮)

 ついに並んだ。偉大な先輩と肩を並べた。1点ビハインドの七回の守り。中日・谷繁監督兼選手が3017試合目のグラウンドに立った。通算2000安打を達成したときと同じ神宮球場、歴史的な瞬間を自らの決断で迎えた。

 「数字よりも、きょうの試合の方が僕には大きい。個人的には3017にたどり着いたのは誇りに思う。時代は違えど、素晴らしい成績を残された野村さんに試合数だけでも並べたのは光栄です。ただ、きょう負けたことの方が大きい」

 喜べなかった。七、八回と懸命のリードで無失点で切り抜けた。だが、追いつけずに今季7度目の3連敗。アナウンスもなければ花束もない。この事実を知らない中日ファンもいただろう。最後はヤクルトファンが喜ぶ中、歴史的な試合はひっそりと幕を閉じた。

 プロ入り2年目の大洋時代、就任した須藤豊監督との合言葉があった。「オイ、シゲ。継続は?」。その後に続く言葉は「力なり」だと分かっているが、心の中では違う言葉をつぶやいていた。「継続は疲労なりだよって」。だが、今は違う。監督という立場になって、より一層感じるようになった。「継続できたことが一番力になっているんだ。みんなにも早く分かってもらいたい」。継続は力なり。この教えを守り続けた結果の3017。そして、今の若い選手たちにも伝えている。

 試合数は年々減っている。選手・谷繁の時間はそう長くはない。ただ、まだ終わっていない。新記録、そして監督兼選手としてチームを勝利に導く。やるべきことはまだ残っている。

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