巨人・菅野がマエケンに粘り勝ち

 「広島1-2巨人」(24日、マツダ)

 波に乗せるには十分の姿だった。エース・菅野が九回途中1失点で8勝目。今季3度目の完封は目前で消えたが「自分の野球人生の中でも忘れられない気持ちになった」と、前田とのしびれる投手戦を制し、うなずいた。

 今季4度目の投げ合い。両者ともにピンチを背負うが、必死に粘る投球。緊迫した展開だった。菅野は完封を目指して九回のマウンドに上がるも、1死から会沢にソロを浴び、代打の松山にも右前打を打たれ、降板。「投げきれなかった悔しさはある」と唇をかんだが、責める者などいない。原監督は「魂のこもった、いい投球した」と称賛した。

 この日、女房役の小林とは同い年。正捕手と期待されて開幕マスクをかぶったが、その後不振で2軍暮らし。この日は5月12日以来、久々のバッテリーだった。降板後の九回1死一塁で、代走の赤松の盗塁を小林が刺した場面は、自分のことのように菅野は喜び「誠司にとっても忘れられない試合」と、満足そうに振り返った。

 混戦が続くセ・リーグ。上位2チームも勝った。だがエース対決を制したことが大きい。「きょうはただの1勝ではない。チームも波に乗っていけると思う」と、試合後も興奮冷めやらぬ菅野がいた。

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