日大三島・小沢149キロ!2失点完投

 「高校野球・静岡大会1回戦、日大三島7-2浜松開誠館」(11日、静岡県草薙)

 静岡大会は、日大三島の今秋ドラフト候補右腕・小沢怜史投手(3年)が自己最速を1キロ更新する149キロをマーク。11球団約30人のスカウトが視察する中、7安打2失点完投、9奪三振で初戦突破した。

 開会式の興奮冷めやらぬ満員のスタンドがどよめき、ため息が漏れた。初回2死、小沢の投じた外角低め148キロ直球に、相手打者のバットが空を切る。2点を先制した直後の立ち上がりは3者連続奪三振。「流れを持って来られるように意識して入った。今までで一番いい入りができた」と自賛した。

 試合をしっかりコントロールした。初回は140キロ台中盤を連発。阪神とソフトバンクのスピードガンでは、149キロを計測した。リードを広げてからは、球速を抑えてスライダー、フォークなどの変化球を確認。五回以降の7安打2失点は想定内だった。

 6月下旬から、登板前に動きながら行うストレッチを導入。しっかり汗をかくことで「初回に最速が出たのは初めて。手応えがある」と、課題の立ち上がりを克服した。ヤクルトの小川SDも「初回が素晴らしかった。馬力がある」と称賛。阪神の吉野スカウトは「まだまだ伸びしろがある。150キロも出てくるかも」と期待した。

 次戦は昨秋、県大会と東海大会で連敗した静岡戦。小沢は「シズコウ(静岡)に勝てないと甲子園には行けない。スピードは、良ければもうちょっと出ると思う。150キロ?出せれば出したい」と自信を見せた。リミッターを外した全開の投球で、今度こそ王者をねじ伏せる。

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