G阿部喜べぬ掛布DC超え350号

 「巨人3-10広島」(1日、東京ド)

 大台に到達しても笑顔なく、ダイヤモンドを一周した。巨人・阿部が史上28人目となる通算350本塁打を放ち、憧れでもある阪神・掛布雅之DCを抜いた。だが、大敗という結果に多くを語らず、球場を後にした。

 7点を追う八回1死、戸田の直球をはじき返し、バックスクリーン左に放り込んだ。大量リードを許した終盤、淡々と塁を回る。節目の数字に「区切りの350号を打てたことは良かったけど、素直に喜べない本塁打」と語った。

 チャンスで打てなかったことに、主砲としての責任感をにじませた。「満塁で凡退した打席が全て」。同点の五回1死満塁で三邪飛に倒れ、続く亀井も二ゴロで無得点。直後に、相手の猛攻を受けて勝負が決まった。

 当然、投手陣の乱調が響いた敗戦だったが、原監督は「五回の(長野の)走塁ミスを救えなかった4番、5番の打撃が、少なからずそういうイニングにつながった。厳しい言い方をすればそういうこと」と苦言を呈した。五回1死一、二塁、坂本の中前打で生還できなかった二走の長野を含め、打線にも厳しかった。

 前夜、勝率5割に復帰したチームは借金生活に逆戻り。大敗の中で出た阿部の一発。明日につながるきっかけにしたい。

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